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恋愛に「好みのタイプ」は本当に存在するのか?

性格の一貫性を調べた研究

「人には好みのタイプがある」──これは恋愛において広く信じられている考え方です。誰しも、自分なりの“タイプ”に当てはまる人物に惹かれる、という感覚があるかもしれません。

しかし、この「好みの一貫性」は本当に実証できるものなのでしょうか?それを検証した興味深い研究が、カナダ・トロント大学から発表されました。


9年にわたる追跡調査:恋人の性格は似ているのか?

この研究では、ドイツ人の男女332人を対象に、9年間にわたるパートナーシップの変化を追跡。そのデータをもとに、各参加者とその交際相手の性格傾向を分析しました。

調査のポイントは次の3つです:

  1. 参加者の**性格特性(ビッグファイブ)**を測定
  2. それぞれが交際してきたパートナーの性格も測定
  3. データを比較し、恋人たちの性格の一貫性を検証

要するに、「今の恋人は、過去の恋人とどのくらい似ているのか?」という視点で分析が行われたわけです。


研究結果:「似た人を選ぶ」傾向は確かにあった

調査結果から明らかになったのは、以下の傾向です:

  • 多くの人は、自分と性格の似た相手を選ぶ傾向がある
  • それに加え、**一貫した“好みのタイプ”**を持っている人も多い
  • 一方で、外向性好奇心の強い性格を持つ人は、特定のタイプにこだわらず幅広いタイプと交際する傾向がある

この結果は、「人は自分に似た相手を好む」という過去の研究結果とも一致しています。ただし、単に“自分に似ているかどうか”だけでなく、「毎回似たタイプを選んでいる」人が多いことがあらためて確認された点が興味深いところです。


見た目にも「好みの一貫性」がある?

この研究では性格のみが対象でしたが、2017年に行われた別の調査によれば、外見的な特徴についても、人には一定の好みがあると報告されています。性格と見た目、両面で「一貫したタイプに惹かれる」傾向がある可能性が高そうです。

ただし、「そのタイプがどこから生まれるのか?」という問いについては、いまだ明確な答えが出ていません。幼少期の経験や、過去の人間関係が影響していると考えられますが、詳細は今のところ不明です。


恋愛に活かせる教訓:過去のパターンはヒントになる

この研究結果から導き出される実践的な示唆としては、次のようなものが挙げられます。

1. 相手との「類似点」を探すことは有効な戦略

人は自分と似た性格を持つ相手と親密になりやすいため、共通点を探すアプローチは恋愛でも効果的です。

2. パートナーが「前の恋人に似ている」と感じたら?

その場合、**前の関係でうまくいかなかった点(衝突しやすかった場面など)**を思い出し、それを活かして関係を構築することができます。

3. 似たような失敗を繰り返すなら「好みの特性」を見直す

恋愛で同じようなパターンに陥る場合は、自分がどの性格特性に惹かれているのかを見つめ直すことが有効です。場合によっては、その“好み”が問題の根本原因になっているかもしれません。


まとめ

  • 人は恋愛において、一貫した“好みのタイプ”を持つ傾向がある
  • 好みは性格にも見た目にも表れ、過去の恋人たちに共通点があることが多い
  • 自分の恋愛傾向を理解することで、より良いパートナーシップにつなげるヒントが得られる

恋愛は感情の問題であると同時に、意外と**「パターンの繰り返し」**でもあります。自分の“好み”を理解することが、恋愛の質を高める第一歩になるかもしれません。

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