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「ハウスマネー効果」と「スネーク・バイト効果」

カジノで観察される興味深い現象に、**「ハウスマネー効果」**があります。これは、ギャンブルで勝ったお金(ハウスマネー)を、自分の元本よりも軽視し、リスクの高い賭けに使ってしまう傾向です。

投資においても同様の現象が見られます。株式投資で利益が出ると、その利益分をより高リスクな投資に回してしまう投資家が多いのです。

数値例: 100万円で投資を始めて120万円になった投資家が、「20万円の利益分」をハイリスク・ハイリターンの投資に回すケース。心理的には「元本は守られている」と感じますが、実際には120万円全体がリスクにさらされています。

スネーク・バイト効果

一方、投資で大きな損失を経験した後は、過度にリスクを回避する**「スネーク・バイト効果」**が現れます。「一度蛇に噛まれた者は、縄を見ても怖がる」という諺が示すように、合理的なリスクテイクまで避けてしまう状態です。

バランスの取り方:

  • 一定のルールに基づくリバランス: 感情に左右されず、定期的にポートフォリオを調整する
  • リスク許容度の明文化: 事前に「どこまでのリスクなら受け入れられるか」を明確にしておく
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